江戸時代中期、石州流の茶の湯を大西閑斎にまなび、独自に石州流大口派を開いた大口樵翁。有名な『刀自袂』を著し、初めて女性に茶の湯を勧め、また『渓鼠余談』『交会平点規範』は井伊直弼の茶の湯に大きな影響を与えた。画期的な茶の思想をもった人物の伝書の集大成。斯界第一人者・熊倉功夫による解題を付す。
● 片桐石州が松浦鎮信に口授した『石州三百箇条』注解本が祖本と思われる『三百箇条樵翁覚書』をはじめ、著名な『刀自袂』など、樵翁が残した茶書14点全17冊を翻刻・集大成。
● 点前作法をはじめとする茶の湯・茶会の心得、道具や茶室の図面と寸法など、師から弟子に伝えられる伝書といわれる書物群で、〈石州流研究の基本史料〉となる。
● 流派の伝書の一つのあり方を示しており、近世から近代へと受け継がれた茶人の伝書の総体を知る恰好の事例であり、文化史的にも貴重な一書。
[目次]
三百箇条樵翁覚書 上/三百箇条樵翁覚書 中/三百箇条樵翁覚書 下/逆流玄談 完/渓鼠余談 全/渓鼠余談 完/大口派長板点前 全/刀自袂 上/刀自袂下/交会平点規範 全/旅窓寸紙 全/書院荘厳之秘書 全/生花百箇条 全/大工方之秘書 全/寸法物之秘書 全/壺飾巻 全/蓋置之書/解題/人名索引
熊倉功夫(くまくら・いさお)
1943年東京生。東京教育大学文学部卒。国立民族学博物館
教授、静岡文化芸術大学学長を経て、現在MIHO MUSEUM 館長。主著に、『茶の湯の歴史―千利休まで』(朝日新聞社 1990)、『現代語訳 南方録』(中央公論社2009)、『後水尾天皇』(中公文庫 2010)、『熊倉功夫著作集』7巻(思文閣出版 2016・2017)、『日本の伝統文化 茶と花』(井上治氏と共著、山川出版社2020)など多数。
A5判・上製・函入・640頁
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