松平不昧 名物に懸けた大名茶人


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木塚久仁子 著

第29回茶道文化学術奨励賞受賞作!

(公益財団法人 三徳庵 主催)

膨大な茶器コレクションを分類・格付けした『古今名物類聚』を考察。
「雲州名物」所載品一覧や、不昧著の「茶礎」なども収録。

【内容】
 名物蒐集と研究に情熱を注ぎ、 歴史的な茶道具図鑑を出版した史上稀なる茶の湯の巨頭

 家康の血を引く出雲松平家の当主として生まれた松平不昧。
 若くから茶の湯に目覚め、破綻していた松江藩(18万6千石)の財政改革に成功すると、膨大な名物茶器を購入した。
 その所持品リストを「雲州蔵帳」としてまとめ、茶器の研究をして分類・格づけし、『古今名物類聚』として出版した。

 また、自らの好み道具を多数作らせた。
 隠居後には、品川の1万8千坪にも及ぶ下屋敷に11の茶室を造って悠々自適に暮らし、天寿を全うした。
 本書では、こうした不昧の事績を一つひとつ詳細に分析し、個人の嗜好を越えて、後世の茶の湯文化に与えた影響を再評価していく。
 付録には、不昧所持品リストである「雲州蔵帳」(雲州名物)839点のうち588点、年譜、系図などを収録。


【目次】
 序 章 二十歳の茶書
 第1章 大名松平不昧
 第2章 若き日の茶書
 第3章 茶道具の収集
 第4章 『古今名物類聚』
 第5章 茶風
 第6章 茶の湯三昧の晩年
 終 章 語り継がれる茶人
 付 録 「贅言」「茶礎」「茶道大意之事」翻刻文 / 年譜 / 「雲州名物」所載品一覧 ほか


【著者プロフィール】
 木塚 久仁子
 1965年、栃木県生まれ。筑波大学卒業。
 1988年から土浦市立博物館学芸員。専門は日本社会経済史・芸能史。
 筑波大学非常勤講師・京都造形芸術大学非常勤講師。
 著書・論文に「『名物記三冊本』その構造と成立課程」(茶道学大系第十巻『茶の古典』淡交社)、「土屋相模守政直と茶の湯」(熊倉功夫編『茶人と茶の湯の研究』淡交社)などがある。


四六判 上製 280頁(口絵カラー8頁) 

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